関節の健康に配慮したドッグフード

自然の中を自由に走り回るのが犬本来のあるべき姿なのでしょうが、人と一緒に生活するようになり、生活環境が大きく変わっています。獲物を捕らえる必要もなく十分に食事は与えられてはいますが、運動は制限され、走ることが少なくなっています。そのため、太り気味の犬が多くなり、散歩に出てもアスファルトやコンクリートの固い道路ばかりで、間接に大きな負担となっています。先天性や遺伝性の骨や関節の疾患の可能性がある上に感染症や炎症性、腫瘍などの後天的要因に加え、生活環境の変化は犬の身体的リスクを高めています。
骨や関節に負担をかけないためには体重をコントロールすることが大切です。可愛いからとついついたくさん与えがちの食事は、基礎体重に応じた適切な量を守り、与えすぎないことが愛犬のためです。そして、身体を支えるための筋肉作りに必要な動物性のタンパク質を多く含んだドッグフードをあたえます。犬はもともと肉食ですから、必須アミノ酸を多く含む動物性タンパク質の方が身体作りにもエネルギー源としても適しています。
関節のためには軟骨の成分でもあるグルコサミンやコンドロイチンを配合したものが優れています。グルコサミンは、軟骨の主成分プロテオグリカンを作る原料となり、関節の健康を保ちます。軟骨自体を強くする働き、すり減った軟骨を修復・再生する働き、関節痛の緩和や炎症の抑制にも効果があります。コンドロイチンは、軟骨の主成分プロテオグリカンを構成する重要な成分で、軟骨の水分を維持し、弾力を与えています。血管のない軟骨に水分と栄養分を供給し老廃物を排出することで、軟骨の健康を保ち、関節のスムーズな動きを支えるクッションの役割をサポートしています。関節痛の予防や緩和、カルシウムの代謝を促進して骨の成長を支える働きもあります。
また、保湿成分のヒアルロン酸も皮膚や被毛の健康だけではなく、関節液や軟骨の水分維持に有効で、関節の動きをスムーズにしてくれます。
老化に伴う関節痛などがある場合は、オメガ3も有効です。とくに、DHA・EPAは、関節の腫れや痛み、こわばりなどを緩和する働きがあります。
関節の健康にとって有効な成分はいろいろありますが、大切なことは普段の食事の一環として、これらの成分を含んだドッグフードを利用するということです。早目に取り入れることで予防にもなりますので、愛犬の快適な生活をサポートできます。