ドッグフードに使用される保存料

保存料は、食品の傷みを防ぎ腐りにくくするものですが、アメリカでは食品の酸化を防ぎ変質を抑える抗酸化剤も保存料の一種と考えられており、ドッグフードの品質を長期間維持するために、これらの成分が配合されています。
保存料としては、ソルビン酸やソルビン酸ナトリウムなどがあります。
ソルビン酸は、不飽和脂肪酸の一種で、カビや酵母、好気性菌などの繁殖や働きを抑える効果があり、食中毒などの予防に効果があります。天然にも存在しますが、化学合成で作られることが多く、人の食材では、かまぼこやソーセージなどに使用されています。
ソルビン酸ナトリウムは、ソルビン酸溶液を使用する際に、中和反応により生成され、防腐剤として使用されています。
抗酸化剤としては、ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物などがあります。
ミックストコフェロールは、ミックスビタミンEや抽出トコフェロールと呼ばれ、油脂などの酸化による劣化を防ぎ保存性を高めます。トウモロコシやヒマワリなどの植物性の原料から抽出した植物性油脂を分解して作られます。
ローズマリー抽出物は、一般的にも良く知られているハーブの一種ローズマリーから抽出物で、ビタミンEやBHTなどよりも強い抗酸化力があります。通常の抗酸化剤は主に油脂の酸化による劣化を防止しますが、ローズマリー抽出物はドッグフードに含まれる油脂や酵素による劣化だけではなく、光や熱などの外部からの影響による劣化も防ぎます。有効性が高いことから、食品や化粧品、合成樹脂、ボディーソープなど、幅広い分野で利用されています。
これらの他にもアスコルビン酸やBHT、BHA、没食子酸プロピル、コーヒー豆抽出物、緑茶抽出物など多くの種類があります。ドライフードやウェットフード、肉や魚など、種類や用途により適したものが使われています。中には有害性の懸念されるものもありますが、使用基準内で使われており、人間の食品にも使われているものですから、安全性は高いといえます。