ウェットタイプのドッグフードの注意点

ウェットフードは内容物を封入後に加熱・殺菌処理をし、酸素が入らないようにしていますので、保存料や抗酸化剤をあまり使用する必要がありません。素材の風味をより強く残すことができますので、嗜好性の高いフードとなっています。総合栄養食も多く、ウェットフードと水だけ与えれば、愛犬の健康が維持できるように作られています。しかし、与える際には理解しておかなければならない注意点もあります。
ドライフードに比べ含有水分量が約80%と高くなっているため、水分補給にはいいのですが、カロリーはドライフードの約350kcal/100gに対して約75kcal/100gと約4分の1程度と低いため、カロリー不足になる可能性があります。そのため、お腹がいっぱいになったとしても栄養不足になります。
ウェットフードは、嗜好性が高いためおいしく食べてくれますが、ウェットフードばかり与えていると、ドライフードを食べてくれなくなります。栄養面を考えると、ドライフードを食べることも重要なことですから、ウェットフードばかり与えるのではなく、ドライフードのトッピングとして数日おき程度にするなどの工夫が必要です。とくに、ウェットフードにはおかずタイプの一般食も多くありますので、購入時に気を付ける必要があります。偏食は人間にとっても犬にとっても好ましいことではありません。何でも食べられるようにすることが健康維持にとって大切なことです。
また、柔らかすぎるウェットフードは顎や噛む力が弱くなります。ドライフードの歯ごたえは、顎や噛む力を強くし、脳へ刺激を与えますので、脳の活性化にもつながり、健康にとっても重要なことです。歯に対しても噛み砕いたドライフードが歯垢の付着を防ぎ、虫歯や歯周病を予防する働きがあります。
ウェットフードは水分量が多く、長期保存のための添加物も少ないため、開封後は傷みやすくなっています。不経済にはなりますが、使い切りタイプを利用して1回で使い切るか、残りを保存する場合は、密閉容器などに移し替え冷蔵庫で保管します。冷蔵庫に保存すれば、数日は問題ありませんが、風味は失われていきますので、できるだけ1日で消費する方がいいでしょう。